もう来冬の話? 早くも艶ダウン争奪戦! ■

モード志向の高まりで今冬本命視されたウール系アウター。有力セレクトショップではヤングを中心にPコートがブレイクしたものの、都内各百貨店では12月に入っても綿ボンディング/ライナー付きが主役に居座り、ウールは高級品を除いて軟調らしい。コンサバ志向が根強いコンテンポラリー/アダルトに向け、上質&値頃コートで年明け実需に勝負をかけるようだ。
一方でシーズンを通して好調だったのがダウンブルゾン。プレミアダウンの先物買いに始まり、供給過多が杞憂された実需期でもベーシックなヒップ丈を中心にまんべんなく動いた。某大手アパレルの郊外SC向けSPAは1型で3万着を売り捌き、某セレクトショップも年明け追加投入分を2月まで引っ張るつもりだとか。
この好調ぶりを受けて早くも来冬商材調達に奔走し始めたのが大手スポーツメーカー。例年より1ヶ月半早いペースで素材/工場キャパ確保に動いており、調整に動く某商社はシレー加工タフタを今冬の2〜5割増し(!)で押さえているとか。2年続いたヒットアイテムには突っ込まないのがファッション業界の定石だが、各社は「ダウンは例外」と息巻いている。
来冬はヨーロピアングースの「上質/中価格」艶ダウンが最有力と目されるが、手配に慎重なアパレルメーカー/リテーラーもあり先行きはまだまだ不透明。ロケットスタートをかけたスポーツメーカー各社は果たして消費者のダウン熱冷え込みより早くテープを切れるだろうか。