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ファッション販売2001年3月号 『早くも撤退が危ぶまれるカルフールに学ぶべきこと』(株)小島ファッションマーケティング代表取締役 小島健輔プロモーションは華やかだけど様々な実演惣菜やインストア・ベーカリーまで備えた巨大なフーズ部門は日本のGMSにはないエンターテイメント性があり、ちょっとした郊外百貨店のような賑わい。生鮮の陳列は市場感覚で、欲しいだけ量り売りでも買えるし、チーズやワイン等のフランス食品の品揃えも豊富だ。その一方で什器列エンドには目玉商品がDSのように山積みされ、百貨店からDSまでのいいとこ取りという面白さがある。 ファッション関連では婦人衣料、紳士衣料、子供・ベビー衣料に加えてスポーツウェア、シューズ、ジュエリーコーナーまで揃えているが、GMSのファッション関連を小綺麗いに集約したイメージで、DSの衣料部門という印象はまったく無い。棚割りはアイテムモ型モ色モサイズと買い易く組まれているが、今時のSPAのような迫力は無い。 ハウスウエア部門もGMSのそれをコンパクトに集約したもので、HCほどきめ細かくは品揃えされていない。アプライアンス部門ではAV関連や生活家電が重視されているが、GMSと比べて突出した印象は無い。 品揃えは欠陥だらけで安くもない品揃えも欠陥だらけで、ハウスウエアやドラッグでは必須の品目が欠けているし、フーズでもブランド食品の欠落が目立つ。衣料品ではニューファミリー層への品揃えの限定が目立ち、婦人衣料等、ヤングや団塊世代、シニア層は買うものが無い。婦人衣料ではテイストも絞られており、品揃えのバラエテイは極めて限られる。子供衣料はまだましだが、全体では最近の大型化した“しまむら”ほどもスペースがあるのに、品揃えのバラエテイはその三分の一もない。数パーセント含まれるオリジナルの“TEX”は素材や縫製は許容ギリギリだし、フランスぽいセンスというよりシーズン遅れの海外通販商品のレベル。 というわけで、衣料品に関しては足元商圏では“しまむら”に、中商圏ではGMSに行ったほうが遥かに確実で、わざわざ“カルフール”に行く人はいないだろう。ハウスウエアについても、HCの方が遥かに品揃えが豊富だし、GMSでついで買いする方が便利だ。アプライアンスに関しても、品揃えもともかく商品説明やアフターサービスのインフォメーションをあれだけ欠いては、家電のカテゴリーキラーの敵とはなり得ない。 わざわざ“カルフール”に出かけたくなるのはフーズ部門だけということになるが、これとてブランドにこだわると失望させられるし(強引な取引先開発が災いし、入らないブランドも多い)、日常の食品購入で集中レジに並ぶ気にはなれないから、食品スーパーほど高頻度に出かけることにはならないだろう。 “カルフール”って何“カルフール”に学ぶべきこと強いて学ぶべきことが在るとすれば、そのパッケージ化されたプロモーションとエンターテイメント性のフーズ部門による商圏拡張戦略なのではないか。日本のGMSは上手とは言い難い衣料品売場をやたら拡げて商圏拡張を狙っているが、エンターテイメント性のフーズ部門による商圏拡張という選択もあるはずだ。プロモーションにしてもインストア・グラフィックの集中コントロールさへ出来ていないから、“カルフール”に学ぶことは少なくないはずだ。 |
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| 『SPAの教科書「GAP」の凋落とその要因』2001年1月号-1 | |
| 『ワールドの郊外SC戦略業態「タイプフェイス」の実力を検証する』2001年1月号-2 | |
| 『最新SC診断 イオン岡崎SCと岡崎西武の完成度』2000年12月号-1 | |
| 『無印神話崩壊の危機』<2000年12月号-2/TD> | |
| 『西武百貨店“SP21”プロジェクトに見る百貨店自主MD売場の成功条件』2000年11月号 | |
| 『日本の百貨店幹部に告ぐ。高付加価値・低コスト構造への転換を急げ』2000年10月号 | |
| 『スーパーストア/大型平場のレイアウト技法』2000年 9月号 | |
| 『価格破壊バトル“秋の陣”その現実と対策』2000年 8月号 | |
| 『最新注目SCに見るスーパーストアSPA業態の実力比較』2000年 7月号 | |
| 『SC出店環境の激変にかく対策せよ』2000年 6月号 | |
| 『ファイブフォックスに学ぶドメイン転換戦略』2000年 5月号 | |