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繊研新聞7月5日付 第87回全国有力SCテナント調査2005春商戦 『不足の時代が新たなチャンスを開く』(株)小島ファッションマーケティング代表取締役 小島健輔この歴史的とも言うべきウェアリング革命に上手く乗れたのは短サイクルMDのリテイル系SPAぐらいなもので、古典的なMD展開に囚われたままの百貨店ブランドは手痛いダメージを受けた。春商戦で前年をクリアしたのはウェアリング革命以前にあるメンズブランド/ストアのみで(101.5)、百貨店婦人服・洋品は93.7、同紳士服・洋品は94.8、レディスブランド/ストアも96.2と低迷を継続した。夏商戦に入ってから泥縄式に盛り上がった「クールビズ」もシャツを持ち上げてネクタイの足を引っ張っただけで新たなマーケット創造には至らなかったが(半年は前から準備しないと無理)、来春夏のメンズ市場に亜熱帯スタイル/ラテンスタイルを提案する契機となった事は確かであろう。 セクシーガールではトレンドキャラクターが好調を継続。「ラブガールズ・マーケット」は絶好調を継続し、好調継続の「ラブボート」「LB−03」に「アナップ」「ジャッシー」「エゴイスト」が加わった。B系復活の波に乗り、「スライ」も絶好調に加速した。カジュアルマーケット全体の亜熱帯化で同質化に沈むブランドと変化をリードするブランドに二極化しており、トレンドキャラクター系の明/エレガンスキャラクター系の暗という構図が明白だ。 ワーキングガールは総じて勢いを落とす中、カジュアルミックスストアの「パラビオン」「アクシーズ・ファム」が台頭。ロマンティックキャラクターでは「トルネードマート・ファム」「ミスアリス」、キュートエレガンスキャラクターでは「プライドグライド」「プライベートレーベル」、ナチュラルキャラクターでは「ロペピクニック」など、好調ブランドの入れ代わりも目立った。 インターナショナルクリエーターでは「アナスイ」「マークbyマークジェイコブス」が好調に加速、「シンシア・ローリー」「ジル・スチュアート」も健闘した。セレクトショップでは「ガリャルダ・ガランテ」は絶好調に加速したが、減速するブランドも見られた。多店化して鮮度の落ちたストア型SPAは低迷を継続、カジュアルキャラクターの「グローバルワーク」も絶好調から好調に減速した。 ウェアリング変化に乗り遅れたトランスキャリアは減速/失速して絶好調ブランドが消え、好調ブランドも「ノーベスパジオ」「アナイ」「ラ・エフ」などに限られたが、「Mプルミエ」の健闘が目立った。トラッドは低迷を継続し、好調ブランドがなくなった。 ミッシーは低迷を継続して好調ブランドは「ノーリーズ」に限られたが、大型ブランド「23区」の健闘が特筆される。キャリアは部分的ながら勢いを回復し、「シトラスノーツ」「マルニ」「ヴィヴィアン・ウェストウッド」が絶好調に加速、「エポカ」は好調に加速。「スポーツマックス」も健闘した。ウェアリング変化に取り残されたミセスは低迷を深め、好調ブランドはエレガンスキャラクターの「トゥー・ビー・シック」に限られた。プレタも失速/減速が目立ち、好調ブランドはほとんどなくなった。 ラグジュアリープレタではエレガンスプレタが復調して「クリツィア」「エスカーダ」が好調に加速。トレンドプレタでは「ジルサンダー」が絶好調に加速、「セリーヌ」が好調を継続したものの、失速/減速するブランドも目立った。ラグジュアリーグッズのバッグ/シューズ系では「ボッテガ・ヴェネタ」が絶好調に加速、「フェンディ」「ロエベ」も好調に加速したが、宝飾系では好調ブランドが見られなかった。 ヤングアダルトでは「お兄系」の波に乗ってホストキャラクターが復活し、「バルー」「テットオム」が好調に加速。スタイリッシュキャラクターは堅調を継続し、好調継続の「バーバリー・ブラックレーベル」に「ポール・スミス」が加わった。ナチュラルモードキャラクターも復調し、「キャサリン・ハムネット」「リキエル・オム」が好調に加速した。ストリートクリエーターは上級版お兄系モードカジュアルと化し、好調継続の「5351プールオム」に「コムサ・コレクション」が加わった。 グローバルカジュアルでも、お兄系モードカジュアルの奔流でトラ味/スポーツ味のブランドが失速し、「フレッド・ペリー」を除いて好調ブランドは見られなかった。 コンテンポラリーではスタイリッシュ系の「セオリー・メン」「ジョゼフ・オム」が好調を継続する一方、一部を除いてトラッド系ブランドは苦戦を継続した。アダルトでも好調ブランドは「ゼファー」「ジョセフ・アブード」などのスタイリッシュなユーロモード系に限られ、イタリアントラッド系は苦戦した。ビジネスは総じて低迷を継続し、好調ブランドは見られなかった。プレステージも総じて減速したが、好調継続の「ロロ・ピアーナ」に「エルメネジルド・ゼニア」が加わった。 品揃えはほぼ全タイプが低迷を継続、セレクトやSPAはタイプで明暗あるも堅調に回復した。SPAではアウトドアの「コロンビア・スポーツウェア」「ノースフェース」「エーグル」が好調を継続。セレクトショップでは好調継続の「トゥモローランド」にデザイナーズ編集の「ルイス」が加わり、テイスト編集系も堅調に回復した。 ヤング〜ヤングアダルトではゆるめセクシーなお兄志向、コンテンポラリーではメトロセクシーなスタイリッシュ志向が主流の中、セレクト各社はこだわりとトレンドの狭間で方向性を見失っているように見える。 供給が限られる原料/部品/商品/サービス/人材は常にインフレ圧力を受け、ブランディングのプロセスに組み入れられていく。逆に潤沢な供給を目指す者は常にデフレ圧力を受け、コスト削減の悪循環に巻き込まれて行く。マス・プロダクト=マス流通というモダニズム神話が崩壊し、古典的な需給モデルが復活するだけだと思ってもらっても良い。家電業界など、それだけで出口のない悪循環から脱出出来るし、リゾートビジネスの再生はその論理で貫かれている(オン/オフ・シーズンの価格差は今や3倍が常識だ)。 優れた作り手/売り手がブランディングを目指して売り惜しむようになれば、量産量販に立脚するビジネスモデルは悉く崩壊してしまう。だからこそ「ケイレツ」と「安定雇用」を復活させねばならないのだ。コスト削減とQRを追ってこの両方を放棄しファブリケーションビジネスに堕したファッションビジネスは、「不足の時代」に直面して古典的ビジネスモデルに回帰すべきかも知れない。 「不足の時代」はあらゆる分野で新たなビジネスチャンスを産む。その本質は供給の抑制とブランディングであり、インフレ循環によって潤沢な価値が創造されていく。「薄利多売」「EDLP」「コストカッター」が死語になる日が迫っている。 |
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| 『ローカル文化の風薫るイオン直方SC』2005年月8号巻頭カラー | |
| 『巨大SCが消費スタイルを一変させたイオン宮崎』2005年月8号巻頭カラー | |
| 『成功ビジネスモデルのトレンド』東レ経営研究所「繊維トレンド」No.52 | |
| 『IY初のモール型SC“アリオ蘇我”を検証する』販売革新6月号 | |
| 『NY/W.DCインプレッション “RUEHL”&“RUGBY”』オリジナルトピックス | |
| 『真のRSCエイジへの提言』オリジナル提言 | |
| 『2005AWへのMD戦略』2005AW版MDディレクションより | |
| 『郊外RSC核百貨店はかく開発せよ』WWDジャパン2004年12月13日 | |
| 『2005年のビジネスチャンス』2005年2月号 | |
| 売上向上大作戦 【下】『売上向上への店頭在庫運用術』2004年12月号 | |
| 『粋を尽くした通の贅沢空間 オペーク丸の内』2004年12月号巻頭カラー | |
| 『格調高くコンサバ路線でオープンしたバーニーズ・ニューヨーク銀座店』2004年12月号巻頭カラー | |
| 売上向上大作戦 【上】『売上減少の要因と対策』2004年11月号 | |
| 『アバクロの魅力』WWDジャパン2004年8月2日 | |
| 『2005SSへのMD戦略』2005SS版MDディレクションより | |
| 『フラクサスは真のデパートメントストアを目指す』2004年8月号巻頭カラー | |
| 『フラクサスに賭けたワールドの成長戦略』2004年8月号 | |
| 『SC出店で成功する秘訣』2004年月7号 | |
| 『メガストアの新時代を開いた“フラクサス”』2004年月6号 | |
| 『郊外RSCと都心に燃え上がるメガストア・ウォーズ』2004年月6号 | |
| 『あなたも出来るブランディング』2004年月4号 | |
| 『SC出店を再点検せよ』2004年月2号 | |
| 『2004年の七大潮流』2004年月1号 | |
| 『業態分割なくしては「ユニクロ」のV字回復はない』2004年月1号 | |
| 『セレクト業界を震撼させたクラスストアへの変貌 -伊勢丹本店メンズ館-』2003年月12号 | |
| 『伊勢丹本店メンズ館の大胆すぎるリモデル』2003年月12号 | |
| 『クラスストア神話を目指すユナイテッドアローズの新創業』2003年月11号 | |
| 『脱同質化へ “店格”向上の志を持って売場の技術革新を急げ』2003年月9号 | |