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繊研新聞2008年4月3日付 第98回全国有力SCテナント調査2007冬商戦(11〜1月) 『百貨店に決断の刻が迫る』(株)小島ファッションマーケティング代表取締役 小島健輔ヤングではクリエイティブキャラクターが失速したがナチュラルカジュアルとストリートカジュアルは堅調に加速し、「プードゥドゥ」「ギャミヌリィ」など7ブランドが好調組に加わった。セクシーガールではネイティブ系/コースト系の好調継続に加えてトレンドキャラクター、エレガンスキャラクターも加速し、「ナバーナ」「バイバイ」など4ブランドが加わった。ワーキングガールではナチュラルモード系ブランドやキュートエレガンス系ストアが加速し、「スマッキーグラム」「ロディスポット」など9ブランドが加わる一方で3ブランドが脱落した。 セレクトショップは堅調に浮上し、「フリーズショップ」「エリオポール」が加わる一方で1ブランドが脱落した。ストア型SPAではペットキャラクターが急浮上、ファミリーキャラクターが加速し、「チャオパニック・ティピー」「トミーヒルフィガー」など5ブランドが加わる一方で同数が脱落した。シングルライナーとクリエイターズ、トランスキャリアは変化に乏しかった。 キャリアでは「ア・プライマリー」など2ブランドが好調組に加わり、ミッシーでは一部で回復が見られたものの3ブランドが脱落した。ミセスでは「ギャバジンKT」「コルニーチェ」など4ブランドが加わる一方、3ブランドが脱落した。プレタでは「ハロッズ」など3ブランドが加わる一方で2ブランドが脱落。ラグジュアリープレタでは「プラダ」「フェンディ」が加わる一方で1ブランドが脱落。ラグジュアリーグッズでは2ブランドが脱落した。 総じて秋商戦の構図が継続して変化に乏しく、価格合理性とレイヤードへの対応が明暗を分けた。春商戦に入ってはレイヤードの加速がもたらすシーズン感と気温のギャップが激しく、先行する駅ビル/ファッションビルと百貨店の季節対応格差が開いている。 ストアは低迷を継続。SPAも水面まで減速し、「CCM」など2ブランドが加わる一方で4ブランドが脱落した。セレクトショップは水面まで回復し、「ルイス」など2ブランドが好調組に加わった。 例外はあるものの総じてアダカジ、サーフ、プレップ、スポーツの明、モードの暗という秋商戦の構図が継続し、新たな動きに乏しかった。春商戦に入っても基本的な構図は変わっておらず、レイヤードに振り回されるレディスよりは堅調な動きを見せている。 効果的な打開策はただひとつ。バリュー感に優る駅ビル系ブランドを大量導入すれば競争力が回復して百貨店は一気に活気づくはずで、既に伊勢丹などは部分的ながら導入を進めているが、大量導入して定着させるには駅ビル並みの低歩率を実現する必要がある。それにはSC方式のテナント管理レジシステムを導入して自前のキャッシャー/サッカー/金銭管理組織を一掃し、一気にコストを圧縮するしか方法がない。それでも顧客情報管理と売上情報管理は十分に可能だ。その一方でOEM調達/別注調達(部分的なセレクト調達も含む)による自主売場を拡充して行けば、差別化と高収益化も実現出来る。マーチャンダイジングの主導権を最低限、維持しつつ急激にコストを圧縮するには、他の選択は見い出し難い。それで百貨店の未来が開くなら、決断と実行あるのみではないか。 かつて低歩率のラグジュアリーブランドが大量導入されて行ったように駅ビル系ブランドが大量導入されて行けば、割を食らうのは百貨店NBだ。高歩率負担で割高感は避けられず、駅ビル系ブランドと比較されれば売上低下はさらに加速する。となれば百貨店アパレルも駅ビル/SCシフトを一段と加速するしかなく、やがては百貨店NBというジャンルそのものが消滅する事になる。百貨店も百貨店アパレルも決断の刻を迎えたのではないか。 |